M777 155mm榴弾砲は、アメリカからウクライナに供与されている軽量・高精度の榴弾砲という兵器・武器です。これがウクライナが善戦している背後にあり、戦況を変えているいわれるほどです。
M777 155mm榴弾砲とは?
牽引式榴弾砲となります。
イギリス開発の榴弾砲がBAEシステムズに受け継がれ、現在は米軍で使用。
ロシアのウクライナ侵攻に伴い、アメリアからウクライナへ供与されています。 www.youtube.com
メリットは?
メリットとしてはまずなんといっても軽量であることが挙げられます。
同じような他兵器と比べ半分ぐらいの重さとなり、ヘリコプターでの移動も可能。これなら広範囲に活用することができます。
こちらは2020年の動画ですが、大型輸送ヘリコプター「CH-47 チヌーク」が「M777」を持ち運ぶ姿が記録されています。もっと小型のヘリ、UH-60「ブラックホーク」でも対応可能。 www.youtube.com 専用車両じゃなくてもある程度の馬力の民間車で移送可能。
素早く場所を移動して攻撃に移れるのですから、戦車よりも機動性がいいように思います。
ましてや今回の戦争では、衛星による位置確認と組み合わさっていますからウクライナ軍が善戦しているのも納得がいきます。
操作砲員も5名で済み、既存の類似武器よりも少なくて済みます。
また、利用されるM982エクスカリバーはGPSに対応。従来よりもより精度の高い命中率を誇ります。
価格は?
US$700,000となっており、1門9030万円程度のようです。
といっても砲弾費用がかさみますから、トータルではもっと費用がかかるものと思われます。 M982 Excalibur Extended-Range GPS-Guided Projectile | Military-Today.com
ミサイルは、M982エクスカリバーなどが利用されます。
エクスカリバーは、米国の長距離GPS誘導弾ですが、妨害電波にもある程度強いとされています。 レイセオン社が誘導装置を、BAEシステムズ社が本体部を開発。
以前はユニットコスト3000万円と榴弾砲本体よりも高価でした。
が、その後はユニットコストは$68000=約877万円ぐらいまでダウンしました。 (金額が間違ってたので訂正しました)
参考: M982 Excalibur Extended-Range GPS-Guided Projectile | Military-Today.com 神出鬼没「空飛ぶ砲兵」爆誕? 米がウクライナに供与の「M777」榴弾砲の驚くべき使い道 | 乗りものニュース- (2) (trafficnews.jp) Taiwan to buy M777 howitzer artillery: report | Taiwan News | 2018-10-28 20:47:00 M777 155mm榴弾砲 - Wikipedia ウクライナ「空飛ぶ砲兵隊」に「SUV砲兵隊」も!? 西側供与のM777榴弾砲 使い勝手抜群なワケ(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース