国際情勢、特に半島情勢の悪化しています。少しでも資産のヘッジしたい場合に候補になるのがゴールドやシルバーなどの貴金属でしょう。 ここでは主にシルバーについて購入方法などをまとめていきます。
シルバーはヘッジになる?
米中貿易戦争では、貿易がシュリンクし、価格上昇などの悪影響が懸念されます。 ...となると少しでも安全のためにヘッジをしておきたいところ。
そこで候補になるのがゴールドやシルバーといった貴金属です。 シルバーについては、新興国で資産防衛として選好されやすい性格もあるとされています。
ひとつは新興国の人々の所得は低いので、資産を守るためには金ではなく、まだ価格の安い銀を買う傾向が強いことだ。
出典:http://www.mag2.com/p/money/30851/3 シ ルバーが上昇していくのかは現時点ではわかりませんが、リスクヘッジとして買われる可能性もあると思います。
シルバーを買うには?
現物を買う
さすがになんでも買えるアマゾンでは、シルバーの板も販売されておりました。 1オンス31.1gだと3000円前後、10オンスだと3万円弱といった感じでした(いずれも執筆時)。 現物なら手元で保有できる安心感があります。
しかし盗難防止のために金庫も必要となるかもしれません。 金庫も高いものだと何万もします。
銀の関連銘柄は?
SBI、マネックス、楽天などでは一部海外株も買えます。 該当する銀採掘業者があれば、そちらで購入するのも手でしょう。
EXK
カナダの銀生産会社です。マネックス証券で取り扱いがあります。 EXK
PAAS パン・アメリカン・シルバー
カナダの銀の採掘業者。マネックス証券で取り扱いがあります。 PAAS
銀のETFの種類は?
bar silver sunshine / sprottmoney
銀のETFとして以下のものがあります。
【1542】純銀上場信託(現物国内保管型)
価格は先物価格を基準に算出しています。 また、実際に銀への交換が可能となっています。 ただし10万口(100kg)以上からとなっているので、銀交換は実用的ではないかもしれません。
【1673】ETFS 銀上場投信
取引単位が1トロイオンスからとなっており、試しに小額投資というのにも便利です。 ただし、現物交換はなく、価格も銀価格との差は多少生じているようです。 チャートを見ても、売買や値動きはポツポツと...といった感じですね。流動性の低さはリスクかもしれません。 「ETFS 銀上場投信」は、小口からも買いやすいシルバーのETFです。 ただし実際にはかなり流動性が低いです。
少し買ってみたのですが、買い集めるのも売って処分するのも結構大変でした。 なので、あまりお勧めできる感じではないです。
【AGQ】ProShares Ultra Silver
プロシェアズ・ウルトラ・シルバーは、海外の銀ETFです。 米国の銀価格で2倍のヘッジとなる価格で算出されているようです。 したがって銀価格の上昇時には期待できる反面、下落では思ったよりも大きく損失が出るかもしれません。
おすすめの銀の銘柄・ETFは結局どれ?
実際の銀価格に連動し、さらに変動幅も大きいものが銀の上昇局面では有利なETFとなります。 まず銀価格の推移を調べます。
2017年年初の銀価格は16.015で、執筆時(3/28)では18.078ドルです。 増加率は12.88%です。
参考:https://www.investing.com/commodities/silver-historical-data
1542純銀上場信託(現物国内保管型)は、(1/4)5,880円、(3/28)5,990円、騰落率は1.8%。 1673ETFS 銀上場投信は、(1/4)1,746円、(3/2)2,000円、騰落率は14.54%。
ProShares Ultra Silverは、(1/4)$33.66 、(3/27)$40.81 、騰落率は21.24%。
結果、「ProShares Ultra Silver」は倍近いパフォーマンス、
1673ETFS は大体同じライン。 一方1542は銀増加率ほど動いていない感じです。
もちろん、為替動向などの諸条件も変動ファクターとなることでしょう。
ちなみに海外シルバー株では EXKは、(1/3)$3.81、(3/27)$3.18、騰落率は-16.53%。 PAASは、(1/3)$15.73 、(3/27)$17.84 、騰落率は13.41%。 でした。
銀生産の会社では、銀生産の売上比率や、設備投資などの負債などもみないといけません。 銀価格に必ずしも連動しないことを想定しておくべきでしょう。