韓国について、2023年の動向を占っていきましょう。 来年は世界的に経済減速が見込まれており、韓国の成長率も決して高くはありません。 国としては明るい材料は少ないだけに、尹大統領のかじ取りが注目されます。
2023年の韓国の経済は?
韓国企画財政部によれば、2023年の経済成長率を1.6%と見込んでいます。
2022年の経済成長率は2.5%程度でしたから、そこからさらに鈍化することになります。
そのため、不動産では規制緩和が実施されます。譲渡税、不動産総合税、取得税の重課税負担も緩和していくようです。 軽油の油価連動補助金の支給を2023年4月まで延長するなど、家計支援も行っていきます。
2023年のウォンは?
2022年は、韓国通貨ウォンが歴史的なウォン安となりました。
そのこともあって、韓国銀行では2022年に利上げを実施。
ただし年末には、引き締めペースの鈍化が示唆されてました。 世界的にもドルインデックスがいったんピークアウトしたかのような様相を示しており、ウォン安についてもいったん収まる兆しがみえつつあります。
2023年の韓国の政局は?
韓国大統領の任期は5年間。
尹大統領は2022年に大統領となったばかりですので、まだまだ任期は続きます。
キャピタルゲイン税の引き下げや、法人税の最高税率を25%から22%に引き下げ案などを進めていますが、どちらも不人気。 大統領の指導力がどこまで発揮されるかは不透明です。
2023年の南北対立は?
2022年は北朝鮮のミサイル発射テストの頻度は劇的に増加しました。
年末にはドローンが侵入し、北側が着々といろんな準備をしていることがうかがえます。 ご存じのようにロシアとウクライナの戦いでは、ドローンの利用が戦局を大きく左右しています。 今後もし南北で小競り合いがおきるとすれば、ドローンが主役となるかもしれません。
核兵器の実験はありませんでしたが、2023年には実施されるのではないかといわれています。
そのため、2023年はますます軍事的な緊張が高まることが予想されます。
ただこれは韓国にとって悪いことだけではありません。
韓国の軍需産業は成長めざましくなっており、近年でもポーランドによる大量購入が話題となりました。
現在世界8位ですが、南北の緊張を背景にしてますます軍需産業の育成が進められるのではないかと予想します。
参考 https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/12/9cdf0b3d08f8a4ff.html https://country.eiu.com/article.aspx?articleid=1492559932