韓国経済に逆風が吹いています。韓国ではインフレが強まっており、貿易赤字も発生しました。日本同様コロナの爆発的な感染も起こっています。 このような厳しい状況下では、強いリーダーシップが求められます。しかし、こんな最中に尹大統領の支持率は大暴落中。先行きに大きな懸念となります。
インフレ!
世界的にインフレが進んでいます。 韓国は日本同様に、いわゆる資源国ではありません。
今回のような供給ショックにはどうしても弱くなります。 インフレ度を測るCPIですが、前年比6.3%と高水準。
https://kostat.go.kr/portal/eng/pressReleases/9/1/index.board
変動率の激しいエネルギーや食料を除いたコアCPIでも3.9%となっています。
貿易赤字!
原材料費の高騰は、加工貿易を特徴とする先進国の多くには厳しい状況といえるでしょう。 韓国は、日本よりも輸出の比率が多いため、その影響はより深刻です。
なんと2022年上半期に韓国の貿易収支は103億ドル(約1兆1300億円)もの赤字を計上しました。 これは25年ぶりの出来事となります。
コロナ!
韓国でもコロナ感染が大幅に増加しています。
執筆時現在は、毎日10万人という大きな増加。 そろそろピークになりそうですが、高止まりが続く懸念もあります。 体に直接抗体を入れるという「抗体治療薬」を使った対策が行われるようで、その効果については日本からも注目されます。
尹大統領の支持率が大暴落!
The_20th_Presidential_Inaugural_Dinner_07 / KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea
尹大統領は、2022年5月10日に第20代大韓民国大統領に就任しました。 世論調査では52%の支持でのスタートでした。
しかし6月には不支持が上回り、なんと8月の調査では28%へと暴落中。
日本では支持率30%以下は危険水域とされ、内閣改造や退陣の可能性が大きくなるほどです。
その30%すら割り込んでいますから、いかに国民の支持されていないかがわかります。
尹さんは大統領ですので、即退陣ということにはならないと思います。
それでも韓国大統領の任期5年、2027年初頭までは務めないといけません。
しかしこの支持率で、そこまでもつのかは他人事ながら心配です。
報道記事によれば、支持率が大幅低下した理由としてあまり大きな理由は見当たらないとしています。 「人事がいわゆるお友達人事であり、前政権とおなじではないかと失望した」ことがあるのではないかとされています。
ただ実際には、「インフレ邁進で国民生活が苦しい局面であるのに、それに対する政策を打ち出せていないというところにある」のではないかと思います。
上述したように、ここのところのCPIは急上昇しています。 インフレが強い国では、政府への不満も高まるのはよくみられる事象です。
参考: https://news.yahoo.co.jp/articles/0a62480e1a3ff7ee0b304ae87e762e81cd99e8cf https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70823