現在は首から社員カードをぶらさげており、それで部屋の開錠などを行っている企業さんも多いことでしょう。しかしカードの紛失などで結構面倒という場合もあります。 最近では社員証のかわりにマイクロチップを体内に埋め込む企業も出てきました。 ここでは、埋め込み用マイクロチップの安全や価格などの情報についてまとめていきます。
体内ICチップとは?
文字通り体内にマイクロチップを埋め込みます。 個人情報などを書き込んだり、体内測定機能をもつセンサーなどを体内などに埋め込みます。
国内ではペットに認証情報を書いたり、といった具合に使うケースもあります。
これが普及してくると
- 脳に直接クラウドと接続できるチップが埋め込まれる
- 体内チップだけでお金の決済が完了する(ナナコカードではなく指をぴっとあてるだけ)
...なんて日も来るのでしょう。
(更新) 国内でも大阪市のIT会社「お多福ラボ」で、体内のICチップによる会社の施錠などを行っています。
参考: www.sankeibiz.jp
メリットは?
埋め込んでありますから、カードなどのように紛失したり家に忘れてきたりということがなくなります。
デメリットは?
制限
体内に入れるための注射針は医療機器扱いで、個人輸入は不可です。 また、「医師以外の人が他人に埋め込むと、無資格で医療行為を行ったとして医師法違反に問われる恐れ」があります。
安全
素人が無理にチップを埋め込んだりすると、感染症等の危険性があります。
プライバシー
社員証代わりの場合、社員には四六時中監視されているような印象があるかもしれません。人権擁護団体などは、人権保護の観点から非常に警戒しているようです。 チップ情報を遠隔からスキャン・複製する技術が広まってくると、このような電子チップも安泰とはいえなくなるかもしれません。
種類・価格は?
社員証がわり
ベルギーの会社Newfusionは、社員へ生体チップを導入しました。
このチップにより、社員は、オフィスのドアを開いたり、コンピューターを初めとするオフィス機器を使用可能となる。
出典:ベルギー企業 自社従業員の皮膚に電子チップを移植 価格は100ユーロぐらいだそうです。日本円にしたら1万6千円ぐらいでしょうか。 徐々に導入の動きは広まっており、米国のIT企業スリー・スクエア・マーケットも希望社員へ入れ始めました。
手に米粒大のマイクロチップを埋め込みませんか―。 米国のIT関連企業が従業員にこう呼び掛け、40人を超える希望者に認証用チップを埋め込んだ。 手をかざすだけで、ドアの解錠やパソコンへのログインができるようになる。
出典:米、希望従業員にチップ埋め込み IT企業、監視懸念も - 共同通信 47NEWS
乗車券
スウェーデンでは電車の乗車券の代わりに使えるサービスが提供されています。
血糖値測定
CGM(Continuous Glucose Monitoring)は、体内のグルコース測定を行う「持続血糖測定器」のことです。 これは体内の状態をモニタリングするために埋め込むというもので、健康が目的のものです。
これを使うには医師の処方が必要であるなど、まだまだ敷居が高いのが現状のようですが、DIYで自分で独自に購入して埋め込む人もいるようです。
URL:http://www.freestylelibrepro.us/
気になる価格は、測定デバイス(上記写真で手に持っているもの?)が65ドル。日本円で7000円ぐらい。 実際に埋め込むセンサー(上記写真で左上)では、14日間センサーが60ドル。日本円で6500円ぐらい。
比較的安いですし、このぐらいで血糖値がリアルタイムに測定できるなら便利そうに思います。
参考: Abbott’s FreeStyle Libre Pro Professional CGM System Receives FDA Approval | diaTribe 自分の身体をハックする“ボディハッカー”、サンフランシスコで増加中 | BUSINESS INSIDER JAPAN
脳に埋め込むチップ ニューラリンク
脳に直接埋め込めるAIチップの開発というのもいよいよ本格化しそうです。 電気自動車のテスラや宇宙ロケットスペースXなどの企業を手掛けてきたカリスマCEOのイーロンマスクさんが専用の会社を立ち上げます。
その名も「Neuralink」。新技術は「neural lace」と呼ばれ、4,5年で部分的実用化は可能と考えているようです。
まだ詳しい情報はわかりません。また価格等わかりましたら更新したいと思います。 https://www.neuralink.com/