エクソスケルトン、パワードスーツ、アシストスーツなどと称される装着型の補助器具ですが、現在の価格についてしらべてみました。
パワードスーツとは?
高齢化などで倉庫作業から農作業まで、重労働をしていくことが困難になってきました。
そこで便利なのがエクソスケルトンやパワードスーツとよばれる人間に装着できるタイプの補助ツールです。 これらのツールをつけることで、重たい荷物を楽に持ち上げることができるようになります。 パワードスーツの究極のイメージとしては映画エイリアン2やマトリックスのような人間がそのまま中に入れるロボットといったところでしょう。 価格はまだまだ高いのがネックですが、100万円以下のものも登場してます。 数年後には利用者は増えてくるのではないでしょうか。
パワードスーツの価格は?
DARWING Hakobelude 8万5千円
https://www.daiyak.co.jp/product/detail/432
ダーウィン ハコベルデは、ダイヤ工業株式会社が2020年9月1日に発売したパワースーツです。
「空気圧人工筋肉」を利用し、電源が不要ということで価格も抑えられています。
イノフィス マッスルスーツEvery 約14万円
イノフィスが開発した「マッスルスーツEvery」が価格を抑えたパワードスーツとして注目されています。
安さの秘密はノー電源。空気圧を利用したシステムを採用しており、充電の必要はありません。 重さは3.8kg程度まで。
レビューによれば、これを装着することで腰への負担が減ったという意見があり、利用効果は実感しやすいのかなと思います。
一方、これを使えば重たいものを持ち上げられるようになる...というものではありません。このあたりは空気圧を利用したタイプであることも関係しているのでしょう。
ユーピーアール
https://www.upr-net.co.jp/suit/
ユーピーアールはもともと物流機器や輸送機器などを提供している会社です。
アシストスーツ「サポートジャケットEp+ROBO」を開発。
1日1000円のデイリーレンタルや、月額1万8000円のサブスクリプションサービスとして提供されます。
アルケリスFX 45万円
アルケリス株式会社・サンコロナ小田株式会社・大和ハウス工業株式会社が開発・提供する電力を使わないタイプのパワースーツです。
医療従事者用のアシストスーツ「アルケリス」をフレックスカーボンの利用で軽量化しました。
2021年1月より販売開始で、当面は法人のみ。
希望小売予定価格は498,000円(税抜)となっています。
工場での立ち作業負担を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発(ニュースリリース)|大和ハウス工業株式会社のプレスリリース
archelis for Factory(アルケリス フォー ファクトリー)は、45万円で提供。レンタル価格は月額1万9000円となります。
立ち仕事の負荷を軽減——工場向けのアシストスーツ「archelis for Factory」提供開始 | fabcross
ATOUN 約100万円
http://atoun.co.jp/products/atoun-model-a
奈良に拠点を置く ATOUN Inc.は、パナソニックも出資しているアシストスーツメイカーです。
「ATOUN パワーアシストスーツ ATOUN MODEL A」は100-140万円程度で販売されています。
[rakuten:3kyutool:10000802:detail]
2018年には廉価なモデルYをリリース。 想定価格は59万8000円。
2―3年程度利用するレンタルの場合、月額は3万円程度の見込と発表されています。
参考:アトウン、パワーアシストスーツ刷新 価格約60万円に半減 | 新製品 ニュース | 日刊工業新聞 電子版
(更新 2019/9/25) オリックス・レンテックが 「ATOUN MODEL Y」の法人向けレンタルサービスを開始します。 費用は「6カ月お試しパック」で月額6万1600円(税別)~となります。
参考:運搬業務を軽労働に——オリックス・レンテック、パワードウェア 「ATOUN MODEL Y」のレンタルサービス開始 | fabcross
(更新2022/9/22)
アトウンが奈良地裁から特別清算開始命令を受けました。
東京商工リサーチによると、負債額は3億5457万円となっています。
パナソニックHD、パワーアシストスーツ子会社が特別清算 (msn.com)
UPR 約80-90万円
マッスルスーツPower(補助力最大35.7kgf)が900,000円。レンタルにも対応しておりその場合80,000円/月(いずれも税別)。
マッスルスーツ(補助力最大25.5kgf)は800,000円。レンタルにも対応しておりその場合60,000円/月(いずれも税別)。
https://www.upr-net.co.jp/suit/products/edge
SuitX 44-66万円
SuitXのメディカル用パワードスーツのPhoenixは、4万ドル(日本円で約400万円)程度とされています。 参照記事は2016年のものですし、現在ではいろんなバージョンが出てます。
背中のbackXというモデルは20台以下のロットの発注の場合、4,000ドル(約44万円)となります。
肩のshoulderXというモデルは20台以下のロットの発注の場合、4,000ドル(約44万円)となります。
脚用のlegXというモデルは20台以下のロットの発注の場合、6,000ドル(約66万円)となります。 このように部分を強化する専用スーツが比較的低価格で販売されるようになってきました。
サイズミック
サイズミックでは「パワード・クロージング」を提供し、ロボティクスをテキスタイルに融合させることを主眼とした商品を開発しています。
情報を取得するセンサーが織りこまれており、人の動きを察知して筋肉を模した部分が伸縮?されるというものです。
価格は10万-50万ぐらいです。
クボタ
ウインチ型パワーアシストスーツ WIN-1|クボタ農業関連商品|クボタ電農スクエア 農機具でおなじみクボタからでているパワーアシストスーツWIN1は、希望小売価格は114万4800円。
30kg未満の重量の持ち運びに利用できます。 バッテリ充電は40分程度。
ReWalk
https://rewalk.com/rewalk-personal-3/
リウォークは上場もしているパワードスーツ専門企業です。
FDAからも承認をとっており、初期モデルは $69,000~$85,000程度。日本円で770万円から900万円といったところ。
現在ではそれよりは価格は下がっているものと思います。
参考: A new budget exoskeleton could help paraplegics walk at a drastically lower price - ExtremeTech
ロボットの種類や価格まとめはこちら。