以前よりAIを使った兵器については懸念されています。しかし技術はどんどん進歩するもの。自動的に狙いをロックする銃器(スマートシューター)の利用が拡大しそうです。
スマートシューターとは?
AIを活用して、自動的に狙いをロックして攻撃する武器を開発しているのがスマートシューター社です。
同社のSMASH製品群は、人工知能、コンピュータビジョン、機械学習といった先端技術を利用。
いろんな軍事リソースと相互接続し、リアルタイムで状況認識をしていきます。
すでに米海兵隊は同社の銃器であるスマッシュ2000システムを取得。艦船での対ドローン攻撃に利用して技術評価を行っています。
AIの軍事利用には批判の声もあります。ただし、認識した特定の攻撃目標だけに発砲するのであればかえって偶発的な犠牲者をへらせるというメリットもあります。
このあたりの議論は今後激しくなりそうです。
参考:
Israel’s Smart Shooter to pitch ‘one shot, one hit’ tech at European defense shows (defensenews.com)
製品は?
SMASH X4
4倍の光学スコープとSMARTSHOOTERの射撃統制機能を組み合わせたモデル。
射手は、長い距離の脅威を検知、認識、識別可能。
SMASH HOPPER
RCWS(Remote Controlled Weapon Station = リモートコントロールドウェポンステーション)で、地上のターゲットやドローンを遠隔操作で攻撃するための製品です。
スマートホッパーは軽量でコンパクト。持ち運びしやすいので陸上戦はもちろん、船上への設置も可能。
さらに指揮統制(C2)システムに組み込めば、ネットワーク経由で制御することができます。
SMASH Dragon
ドローンに搭載できるスマート銃器です。
同社製品は海外の軍事フェアで出品されています。
気になる価格情報ですが、まだ同社製品は新しいこともあって売買情報等はネット上では見当たりませんでした。
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