世界的なインフレの邁進などで苦しむところが多いです。パキスタンでは観光収入の激減や食糧費の高騰、そこへ異常気象がおそいかかっています。
国家破綻リスクの高いところは?
インフレは世界的な状況となり、財政的にも苦しむ国家が多いです。
アジアにおいても極度の通貨安、それにともなって外貨準備の減少が目立つ国も多いです。
中国やアメリカでは極度の干ばつ被害が発生。欧州では極度の電力不足も心配です。
こんな厳しい世界情勢ですので、破綻リスクの多そうな国をチェックしてみましょう。
探してみると、ヴィジュアルキャピタリストが整理していました。
Countries with the Highest Default Risk in 2022 (visualcapitalist.com)
政府負債、5年ものCDSなどの項目もをもとにランキングしています。
それによれば
- エルサルバドル
- ガーナ
- チュニジア
- パキスタン
- エジプト
- ケニヤ
- アルゼンチン
- ウクライナ
- バーレーン
- ナミビア
- ブラジル
- アンゴラ
- セネガル
- ルワンダ
- 西アフリカ
- コスタリカ
- ガボン
- モロッコ
- エクアドール
- トルコ
と言った国々がランクされています。
アフリカの国家が多いですが、ブラジルやアルゼンチの南米系。さらにアジアではインド、パキスタンといったところが挙げられています。
以下、主な国の状況をみてみましょう。
エルサルバドル
エルサルバドルでは、昨年世界で初めて暗号資産ビットコインを法定通貨に採用し話題となりました。
ただ実際にはビットコイン支払いを拒否する店も多いようです。結局はあまり使われていないようですし、この1年ビットコインは大きく下落していますので所有していなかった人のほうが幸いだったといえそうです。
エルサルバドルのビットコイン実験 失敗だったのか? | Cointelegraph | コインテレグラフ ジャパン
エジプト
スリランカとロシアのデフォルトに続き、次になるのではといわれているのがエジプト。
穀物のインフレの影響がかなり大きいです。
現在は、エジプト中央銀行のトップが交代。国際通貨基金(IMF)とも債務について交渉が進められています。
大荒れの新興国市場、デフォルト連鎖あるのか-エジプトに注目集まる - Bloomberg
パキスタン
パキスタンは観光収入激減などで財政は圧迫されています。食料の高騰に加え、直近では大洪水が発生。
更にマラリア・デング熱など感染症まん延が懸念されています。
厳しい状況ですが、パキスタンのミフタ・イスマイル財務相はデフォルト(債務不履行)は避けられるとしています。
インド
世界的に株式市場は調整をしています。ただインドの株式市場は好調でほぼマイナス幅はありません。
世界の株式が調整するなか、最高値をうかがうインド株経済正常化と長期的な高成長への期待が追い風 | 三井住友DSアセットマネジメント (smd-am.co.jp)
一方で極端なドル高でアジア新興国の外貨準備は減少中。
インドの外貨準備も急激に減少してきており、注意が必要です。
アジア新興国で外貨準備減少、金融危機以来の低水準-介入余力厳しく - Bloomberg
エクアドル
エクアドルは中国と債務について合意。
2025年まで14億ドルの返済負担を軽減するとしています。